道場の強みや個性っていうのはいろいろあると思います。技術がすごい、型が上手い、強い選手が多い。門馬道場にはいろんな色があります。
じゃあ私の担当している道場の強み、自慢できるところって?
いろんなことをやってきました。自主開催の演武、それをチャリティにシフトしてコロナ禍での実施、踏破企画…。でもそれが強みだとは思ってないんです。
何かをやるとき、まず決めるのは「目的」。それを実現させるために手段として、いままで周りから見れば、門下生から見てもぶっ飛んだと思われるような企画をやってきました。
普段、稽古中は写真を撮ることはほぼ無いのですが、26日(火)の佐倉での稽古中に思わず撮ってしまった1枚を紹介させてください。
統河先生に回し蹴りの指導をお願いしている中で、対人で組み合わせの稽古がありました。そこで、お姉ちゃんと組んだNちゃん(3歳)。まだ稽古もおぼつかない状況の中、お姉ちゃんの蹴りが、腕に当たって泣いてしまいました。
統河先生が指導する間、私が小さい子たちをみていたのですが、なだめても一向に泣き止みません。
「じゃあ、できるようになったら一緒にやろう!ここに足崩して座ってな」
と座らせて他の子たちをみていたのですが、そのときの一枚です。
玖瑠美先輩、唯愛先輩、茉紘先輩が、ほぼ同時に駆け寄って、声をかけてくれていました。3人とも幼い頃から空手を続け、現在1級。黒帯を目指す段階の帯で自身の稽古も大変ななかでも、後輩を気にかけることができる先輩たちです。
時に厳しく、けれど後輩のことをいつも思って自身の空手も頑張る。「自分たちが先輩たちにそうしてきてもらったので…」という門下生たちを誇らしく思いました。
「他人のために本気になれる人」こそが、社会でも重宝されるのは皆さんもご存じの通り。写真のような風景を目にするたび、空手を指導しててよかったなと思います。
突き方や蹴り方を空手の一部分として教えるわけですが、その先にはこういう優しさ、和を尊ぶ心を育みたい思いがあって、指導員をしています。ぜひ、保護者のみなさまにはこういう風景が多い道場ですので、普段の子供たちの頑張る姿を見守っていただければなと思います。
というわけで、滅多に書かない私の道場の自慢でした。
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