2017年10月9日月曜日

志を継ぐということ。

 2017年10月8日(日)。「日本空手連盟 誠真会館 井上館長勇退式・加藤新館長就任式『継承 ~志を継ぐ者たちへ~』」に出席させていただきました。

 早朝、本部にて師範代、井上先生と合流し、門馬師範をお迎えに。門馬道場を代表して菜穂子先生を含め5名で東京へ向かいました。


 会場までは約3時間。車中では、棒や釵、トンファーなどの武器術について、普段の空手の稽古では聞けないような話を師範から伺うことができました。

 門馬師範は式典の中で演武に出演する予定でしたので、早めの10時半ころ会場のホテルに到着。



 ホテルの会場から望める景色は、東京都文京区とは思えないような緑にあふれる、広大なもので圧巻でした。
 式典の行われる会場へ向かい、師範とともに会場の中へ。入口には花が飾ってあり、指導員一同のものの右横には俳優 寺島進さんから寄贈されたものも。

左側のお花は、友心会の菊池先生からのもの。

 式典はオープニング映像と、館長として最後となる演武から幕を開けました。Japan Action Club(JAC)時代からの盟友さんたちとの演武は見事の一言。アクションの動きが演武者みなさんの体に刻まれていることがわかるような迫力でした。門馬師範は、演武のラストに登場。大石範士、長谷川範士の見守る中、アクションとはまた違った「武術」のみごとな動きを披露されていました。



 脚本も手掛けられる井上館長の式典の構成は素晴らしく、門馬道場の式典を控えている私達にも大きな参考になりました。少年部の演武では微笑ましくなり、JACのみなさんが殺陣を指導するプログラムでは、ショーなのかお酒の勢いなのか周りからは区別がつかないほど爆笑が巻き起こりました。そんな個性的なプログラムの末、最後にやってきたのは館長職交代。すなわち、志を継ぐ継承の刻。




 井上誠吾館長から加藤邦顕新館長へ館長認定証が渡されました。師弟関係は、親子関係にはない苦難を共にすることがあります。師弟双方の信頼関係があったとき、その苦難をともに乗り越えることでき、師弟関係の絆はより強くなります。そしてその絆は時として血のつながりをも超えることがあるのではないでしょうか。そのような誠真会館に対する、新館長に対する井上館長の愛情を感じました。

 見守っていた誰もが、その強固な師弟関係から誠真会館のこれからのさらなる飛躍を確信したのではないかと思います。


 さて、私の誠真会館とのはじめての出会いは映画『リトルウィング』の上映会でした。当時、東京で勤務していた私は、渋谷で映画が上映されると知って鑑賞に行きました。第一子となる武が生まれたときも、井上館長からは洋服の出産祝いを贈って頂き、大会のときにご挨拶させていただいたことを覚えています。

 館長という職はご勇退されるも、最高師範として後進の育成に携わり、また新たな人生の目標に向かって力を尽くすとのこと。組織の長が変わったとしても、誠真会館と門馬道場、井上最高師範と加藤新館長、門馬師範の交友の形は変わらないことでしょう。
 井上先生、長きにわたりおつかれさまでした。

 私たちはこれから門馬道場の式典に向けて準備しなければなりません。一致団結してみんなでがんばりましょう!

 次回は、今回の式典参加番外編を更新したいと思います。

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