ネット上で話題になっていた企画があります。総合格闘家 朝倉未来さんにストリートファイトで買ったら1,000万円というもの。全国から喧嘩自慢を集めたオーディションで挑戦者を決定し、その模様がインターネット番組で配信されました。
その企画には賛否両論でしたが、そこはひとまず置いておくとして、格闘技と武道の違いって大きいんだなと感じました。プロ格闘家というのは、良くも悪くもビジネスで、人と殴り合うことができなきゃいけない。
対して空手の試合っていうのは、プライドとか執念とかそんなものはあっても、損得勘定で組手やっているわけではありません。そこは美徳でもあり、同時に弱点であったりもするのかと思うのですが長くなりそうなので立ち入らないことにしましょう。
しかしながら、この企画については危惧するところが少なくありません。テレビ局は、電波という公共のものを使用しているのでＢＰＯなどの制限がありますが、今回のこの企画についてはモラルの面でも大きな影を落としたように思います。
一時期はYoutuberが、子供たちの憧れの職業になるくらい席捲しました。それは個人でやれる自由さと、ヒットすれば大きな利益を生むことができるからでしょう。スポーツなどと違って、厳然たる才能の差というものもありません（実際はアイデアや編集技術などいろんな要素はあるのですが、スポーツのようにあからさまでない）。
ところが、迷惑系Yourtuberのように利益のために公共の福祉を乱したり、動物の生命を軽んじるような、再生回数のためなら手段を選ばない人たちが出てきました。もっというなれば、そうでもしないともう入り込める隙間がないのです。
その都度、Googleはガイドラインを改め、ばっさばっさと収益化の権利をはく奪しまくってきました。Youtuberというと聞えはいいのですが、どれだけ人気になろうとも、いちIT企業の作り上げたプラットフォームの中でしか生きられないわけです。それはあまりにもリスキーでしょう。
そして。
動画サービスもかなり様変わりしてきました。もはやヒカキンやはじめしゃちょーといったトップYoutuber達も勢いは減少傾向にあり、今や新しいプラットフォームに移りつつあります。
時流を読みながら、一人でも多くの人に空手や道場の魅力を伝えられたらな、と思う次第です。もちろん、武道を教える空手道場としての品位を保ちながら。
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