2022年3月23日水曜日

青春と後悔、どちらをとるべきなのかについて

 何を思ったか分かりませんが、先日の連休中『一週間フレンズ。』を観ました。友達との記憶のみが一週間で消えてしまう香織と、彼女と友達になりたいと願う祐樹。川口春奈さんと山崎賢人さんのW主演で映画化もされています。



 師範がカラオケで唄っていらっしゃったスキマスイッチの『奏』。いい曲だなぁと思い、itunesで購入しようとおもって検索したことで、この作品を知りました。

 今回見たのは映画版(実写版)の方。美男美女が主演だからという補正もあるとはいえ、こういう青春物を見るのと清々しい反面、蘇ってくる後悔で凹んだりもします。なんでこんな青春を送ってこなかったんだ!!


 口幅ったくて申し訳ないですが、私が進学した高校は、当時でも偏差値65オーバーの進学校。それでいて、「学力があるならば自己責任もわかるだろうから自主性を尊重する」ということで、茶髪やピアス、化粧やおしゃれなどもわりと自由な校風でした。

 制服もかわいいとその筋(??)では有名らしく、映画『はらはらなのか。』でも衣装に抜擢され、話題になっていました。

 マニアの中で高値で取引されているらしく「とっとけばよかった!!!」と思ったこともありましたが、よく考えると私がもってた男子の制服に価値はありませんし、卒業の際、後輩にせがまれてあげてしまいました。



 男子、女子ともウケがよく、学校も閑静な土地にありながら、県内でも最大の繁華街に近い。ということで、授業が終われば他の高校のグループと遊びにいったり、なんだかんだ。地元の情報誌では「遊びたい」「勉強を教えてもらいたい」男の子ランキングでは、大体学校のだれかがでかでかと写真が載っている。そんな学校でした。
 ほとんどの人が、受験から解放されて遊びにはしるため「4年制高校」なんてもいわれてましたね。


 とかなんとか母校の自慢をつらつら書いたところでなのですが、残念ながら私はそんな青春しまくりの高校生活を送ったわけではございません。むしろ全く無縁、対極の位置。勉学に打ち込んで博覧強記になったわけでもなし、他高校の女子高生をさらっていった剛の者でもない。
 むしろ、女性よりも圧倒的に男子からもててしまっていた生活でした。

 だからこそ、1週間フレンズとか、ウォーターボーイズをみると「何であのときこんな楽しんでなかったんだ」という後悔がむくむくと起き上がってくるわけです。


 そんな華やかな(?)高校でどんな生活を送っていたかと言いますと、1割勉強、2割音楽、7割空手でした。
 熊本県は部活に対しては寛容で、中学で強制されることもありませんでしたし、高校での部活は一部のガチ勢を除いては「受験のための体力作り」なんていう雰囲気。そもそも遊ぶ人が多い高校なので、放課後はなんだかみんな忙しいんです。


 そんな中、私も珍しく部活に入っていたのですが、あたり前に空手部でした。入ったきっかけはいまとなっては黒歴史そのものなので伏せますが、それでも伝統派空手を学べた経験はいまもとても貴重になっています。そこでの話は書くと長くなってしまうのでまた別の機会に。

 当時、茶帯でしたので黒帯を目指して一番修行しなければならない時期。稽古と大会に明け暮れていたため、私の場合はそんな華やかな学生生活とは全く無縁だったのです。


 学校が終われば部活の稽古、部活が終わればジャージだけ羽織って自転車で道場へ。他のクラスメートがアドレス交換して、遊びに行く約束などをしていて、うらやましいにもほどがあったはずなのですが…

 というわけで人が清い異性交遊や、こぎれいなファッションセンスを獲得して磨くべきときに、私は制服とセットアップと道着だけで乗り切ったため、異性からは遠ざかり、ファッションセンス的なのものはどこか遠くにフルスイングで放り投げてしまっていました。


 こんな青春生活送ってればよかったな。そんな後悔。


 それは確かにあるんですが、ではあのとき、「もうやめだ!俺は女の子と遊んで青春を送るために空手辞める!」となっていたらどうなんでしょうか。
 当然、黒帯にもなっていないし、今はなにもしていないでしょう。これを読んでくださってるみなさんと出会うことも、そもそも福島に来ることもなかっただろうと思います。


 結果論ほど論証が楽でずるいものもありません。が、それでも自分が空手を捨てていた世界線を想像してみると、そんな選択はあり得ないなと思います。


 大事なのは、人生で何かの選択を迫られたとき。「後悔しないほうを選べ」なんて陳腐なことばを吐けるのは、重大な決断をしたことがないか、それに向き合ったことのない大人だけなのではと思います。

 その選択が、重大であればあるほど必ず後悔は残ります。どちらを選んだとしても。

 後悔しない決断なんてないのは当たり前で、後悔しない選択肢があるならば、答えは最初から決まっているので、「決断」するまでに至らない。 

 だから大事なのは、決断したならばその後悔ごと背負っていけるように。選んだ答えと、とことん向き合うこと。


 私も若干の人生ではありますが、いくつかの選択を経て、それなりの後悔も背負っています。が、どうやっても消えないんです。後悔は後悔で、いつまでも残る。だからそれを「そんなもんだ」と受入れて、それでもこちらを選んでよかった。そう自信をもって笑えるくらいにやって行かなきゃ、人生そのものが無味乾燥なものになってしまいそうです。


 既に空手に関しては人生の中で欠かせないものになっていて、そんな大事なものになるまでにはいくつもの後悔を背負ってきました。けど、こうやって道場でみなさんの顔をみていると、やっぱりやっててよかったなって思います。


 青春時代に何か致命的なのものを落っことしてきた気も否めませんが、それでも。空手はいろんな人とつないでくれ、自分の人生の環境だけでなく、自身の生き方もまた豊かなものにしてくれました。
 今はまだ誰にも言えませんが、30も後半になって、新しい夢を見つけられました。それって幸せなことなのかもしれません。


 抽象的で申し訳ないのですが、いわゆる「悟り」がそうであるように、考えての結論ではなく実際にやってみてそうなのだから、こうなのだ。と言い切るしかありませんが、武道教育の大きな可能性があって、それを実践しようとする道場があるみなさんは本当に恵まれている環境なのだと思います。



 さて、私もその理念を汚さないように頑張っていかないと!


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