昨日、指導員間でも話題の持ち切だった(柊太先生はスマホの電源を切り、白石先生は耳をずっとふさいで情報をシャットアウトしてました)タイトルの試合について、内容もさることながらいろいろ思ったことがあります。といっても格闘技にはあまり関係のないことなので、まだ見てないよ!って人も内容には触れないのでご安心ください。
キックボクシング興行団体「RISE」の那須川天心、「K-1」の武尊。二人の王者対決の興行は大成功に終わったようです。
PPVの売上は、K-1の母体ともいえる正道会館の石井館長によればチケット売上20億、PPV50万件25億、スポンサー5億、観客数59000人で、すべての興行記録を塗り替えたとのこと。
チケット売り上げ20億、
— 石井和義 (@ishiikazuyoshi) June 19, 2022
ペイパービュー50万件25億
スポンサー5億、計50億。
観客数59000人すべての興行記録塗り替えたね。
選手、並びに全ての関係者に心より感謝いたします。
ありがとうございました!
バラさんご苦労様でした。
そして新たなスタートです。#match2022 pic.twitter.com/aQzEXKysva
興行におけるこういった数字を鵜呑みにするほどお気楽ではないですが、それでもアプリのセールスランキングを見てみると、ABEMATVのアプリが1位になっているので相当な勢いであったことは間違いがないと思います。
今回のこの一戦には、開幕前からきな臭い動きがありました。団体代表と反社とのつながりが露見し、地上波放送が中止に。2人の人気・カリスマ性はもとより、ある意味、地上波がなくなったことによってPPVの売上が大きく伸びたことは否めませんが、それでもその勢いには注目すべきでしょう。
同時にこれは、テレビの権威は既に失墜したことの証左でもあります。wi-fi環境やスマホなどの情報端末が広く普及したことによって、一昔前までは一世代に1台のテレビで情報摂取していたものが、いまや個人単位でそれができるようになりました。
つまり、テレビで情報を発信しなくても、「人を動かすコンテンツ」さえできれば、その広い配信手段、それによる収益化もできるようになったということです。
今回の試合についても、4500円のPPVだけでなく、特別視点のカメラ付きなど細かくプランも用意されており、ライト層から格闘技大好きな層までを取り込むことに成功しました。もちろん、コロナ禍により出入り控えによる需要もあったことでしょう。
ともすれば、今後、私たちが考えるべきは「どの媒体で伝えるか」ということはさして問題にならないことになります。Youtubeであれ、ネットTVであれ、もっと広い意味で言えばSNSのライブ配信機能だったりで実現できるようになりました。伝える手段はいくらでもあるということです。どうやったらテレビに取り上げてもらえるか?なんて頭を悩ませる広報マンの時代は終わったのかもしれないですね(^^;)
今後尽くしていくべきは「ひとを動かせるコンテンツをどうやってつくるか」ということなのだと思います。
空手そのものの魅力、極真空手の魅力、門馬道場の魅力、それらが持つ価値。ここに完成はなく、常により良いものを目指してかなきゃなりません。
きのうの世紀の第一線はいろんな業界から熱い視線が注がれました。いまはYoutubeやTiktokという既存のプラットフォームに乗っかって配信するしかないけれど、今後、個人でも開局できるようなサービスが出てくるに違いありません。でもどう適合させるかっていうのはそこまで大きな問題じゃないんです。なので、広く広める手段と巡り合ったときのために、いまは道場と空手そのものの価値と魅力を見直して、より人を動かせるコンテンツとして磨き上げていくことに集中したいと思います。
いやはや、ネットTVか。いままでキー局だ公共の電波だとかいう超貴重だと思われていたインフラを、自ら破壊しに行った感がすごいですね。そんなのいらなかったんだっていうね。
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