2022年6月19日(日) 矢吹町のホテルニュー日活にて、卒業会が行われました。
福島佐倉からは鈴木唯愛先輩と尾形陸翔先輩、霞町からは高野朱羽先輩が親御さんとともに参加してくれました。
会は、門馬師範率いるバンド演奏からはじまりました。スピッツのロビンソンカバーやGLAYのBELOVEDなんて曲は私の世代ドンピシャでした(^w^)
アマチュアとは思えない完成度のバンド演奏を10曲披露してくださり、二部では懇親会へ。
その中では各道場の卒業生を指導員が紹介することが慣例になっています。
今回、卒業という一つの節目を迎えた3人ですが、それでも空手に取り組む姿勢は全く変わりません。矢吹での行事にも関わらず参加してくれているように、道場の色んな行事に積極的に参加してくれ、多くの後輩たちに慕われています。また、何かの企画をする際には、保護者さんも惜しまず協力いただいているので、3人の紹介に加え、歩行会の例を挙げながら皆さんに紹介させていただきました。
高校を卒業して、社会人になる人もいれば、専門学校や大学へ進学する門下生もいる。ことしからは成人としても大きな節目となる門下生には、事前にお願いして保護者さんへの手紙を書いてきてもらいました。
内容は、、、ここでは伏せますが!!
心が強いと思ってましたが、強くなるまでの長い時間を折れずに頑張ってこれたのは、お母さんという存在の支えも大きかったんだなと。しみじみと思いました。
当初は、卒業を機に9割の門下生が道場を辞めていたのが、いまでは逆転して9割の門下生が空手を続けるようになった、という話がありました。ある意味で小学校の先生は6年間、中高の先生は3年間しかみることができませんが、それ以上に長い付き合いの目で見ていけるのが空手の指導員の特権です。
道場に来た時にはランドセル背負っていた唯愛先輩が、いまでは交通手段的にピンチのときは車で駅で送ってくれるようになりました。目の前のことに夢中になってやってきたので歳月がたつのもあっという間でした。今回の昇段審査が、楽しみで仕方ありません。
3人が3人とも、空手に真剣に向き合っている門下生なのでその一つの節目を見届けることができてよかったです。
一次会が終わると、そのままお店に流れ二次会へ。図らずも師範の正面に座らせていただき、いろんな話を伺いました。
その中で印象に残ったのが。
「俺らのときは道場同士の仲はよくなかった。審査会に弟子を連れて行くと、『倒せ!』『潰せ!』なんて声が飛んでた。審査会でだぞ!?」
※注 師範が当時、支部長として他の道場に所属していた時代のことです。独立される前の道場での話。
よく昇段審査、特に三段以上は本部でなければ取得できなかった時代、地方からの受審者はことごとく潰されてなかなか取得できなかった、なんて逸話は聞いたことがありました。同じ道場のなかでもそんな時代があったのか。
「だから道場同士はどんどん交流するべきだと思うし、今回、自分たちからそんな話がでてきてくれたことはほんとにうれしい」
わがままかもしれないけど、成功させたい。常設道場をいくつも構えてものすごい固定費を抱え、極真の看板のために裁判だってこなし、師範は弟子のためにものすごく高いリスクを平気な顔して抱えています。そんな師の思いに報いようと思うことは、たとえわがままだと思われても通したい。
リスクも面倒な荷物もまとめて背負ってくれる師がいるならば、その思いに応えやがて師を負うことができるくらいまで大きなることが弟子の役目。
いま、いわき地区は門馬道場の中で最も盛り上がっている地区の一つです。常設道場を建てたい、と指導員の鈴木昭弘先生はじめ門下生も一丸となって頑張っている。そんな地区だからこそ、特にこれから道場を引っ張っていってくれるであろう上級の門下生には刺激を受けてもらいたいと思っています。
今回、唯愛先輩が黒帯を取得するための昇段審査を目標に頑張っていますが、それ以外の門下生も頑張っていればいずれその時がやってきます。
でもあえて言うならば。他の先生たちもみんな言います。黒帯をとることなんて簡単なんだと。黒帯であり続けることに比べれば。
やがて選手としての時代は終わり、それからは人を育て、導き、極真と門馬道場の教えを継いでいかなきゃならない。
そんな立場にたったとき、私はもうそばにはいないかもしれません。でも私がいなくても、この期間でそんなときの指針になるような経験を少しでも多くさせてあげたいと考えています。
今週末は審査会、それから夏季セミナーと行事がありますが、みんなで頑張っていきましょう。
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