#門馬道場指導員アンソロジー
考えることと、それを形にして他の人に伝えることってとても大事なのですが、同時に至難で、大変なことでもあります。
練習していかなければできるようにならないので、その一環としてこのブログを書いていました。せっかくなので若手職員の柊太先生や統河先生にも書いてもらおう!ということではじまったのが、この門馬道場指導員アンソロジーです。
一回目のテーマは「クリスマス」
もちろん、空手に絡めていかなければなりません。ということで私が書いたもの(Instagramで投稿しています)を、せっかくなのでこちらにもアップしていこうと思います。インスタグラムのハッシュタグで観れますので、ぜひ内弟子先生の投稿もご覧くださいね。
いままで40年間生きてきましたが、真夜中の墓地でお守りをずたずたに引き裂けるような気合いの入った無神論者には出会ったことがありません。
一、吾々は神仏を尊び謙譲の美徳を忘れざること
12月が近づいてくると、稽古終わりの道場訓唱和の際にこの訓示が刺さります。今年もあの季節がやってくる。
日本人の宗教の割合は、神道(48.5%)、仏教(46.3%)、キリスト教(1%)らしいです。(『信仰の自由に関する国際報告書』2022)
日本人は無宗教、なんて言われますが、お盆にはお墓参りをするし、新年には初詣し、人が亡くなればお葬式をあげます。敬虔ではないにしろ、生活のどこかで根付いていて、それを大事にしているように思います。
実に95%近くの国民が神仏習合の潮流に飲まれているのですが、年に1回、キリスト教が旋風を巻き起こすイベントがクリスマスなのです。
特に今年は。クリスマスのロマンチックが最高潮に達する見込みのイブが、火曜日。そう、福島佐倉も桑野も絶賛稽古予定日なのです。なんなら火・土が稽古日の佐倉道場は本年の稽古納めですらあります。これはもう、空手修行の気合とロマンチックのせめぎ合いに他なりません。
私くらいの年齢になるとクリスマスでも平気で稽古を開催できるのですが、青春真っ只中の門下生や、幼い門下生にとっては一大イベントでしょう。非常に悩むところです。
そもそもキリストの生誕を祝うのなら、お釈迦様の生誕である灌仏会(かんぶつえ:花まつり)も盛大に祝うべきなのでしょうが、クリスマスほどマーケティングを駆使して世に打って出る気概はなさそうです。
どうしたものか迷ったときには、かつての自分と対話をして決めてみるしかありません。中高生の頃の自分はどうだったか…。
こんなこと言っては何ですが、クリスマスでも関係なく稽古していましたね。恋人とささやかにかつロマンチックに祝うことも大事でしたが、それ以上に。大切な人を守れる強さが欲しかったから。
ただ一つの問題があるとすれば、守るべき大切な人いわゆる恋人はいなかったということくらいでしょか。
何の参考にもなりゃしない。
ということで、神も仏も大事にしなさいという道場の教えですので、今回は少し日程を調整して稽古納めをしたいと思います。詳細は追ってご連絡いたしますので、よろしくお願いいたします!
0 件のコメント:
コメントを投稿