2019年12月11日水曜日

合宿のすすめ

 先日、合宿のおたよりをお渡ししました。けれども正直なところを言えば、大きな不満があります。


 A4サイズ1枚の用紙のなかに出欠確認票や必要事項、概要などで半分以上のスペースを占めてしまうため、必要最低限の事項しか伝えられないのです。
 せっかく好きに使える(たくさん言いたいことを書ける)ブログがあるので、今回は合宿にフォーカスしてみたいと思います。

 門馬道場の合宿は、夏と冬の年2回開催されます。日程はどちらも1月の成人の日、7月の海の日を含む3連休です。(※但し、2020年についてはオリンピックの関係から未定です)。

 これまで冬季合宿は、施設改装などの例外を除き、磐梯熱海温泉 ホテル華の湯で開催されてきました。


【合宿の概要】

○2泊3日(5食付き)
○2日間に渡って計4回の稽古を開催
○すべての稽古が終わった2日目の夜にはお楽しみ会を開催
○冬合宿は最終日にクラス別の新春型大会(入賞チームには門馬師範からのお年玉付き)あり

 食事については2日目の昼食を除き、すべてバイキング形式でお腹いっぱいになります
(^^;)

  そして、中級以上の帯については、合宿中は審査の一部であると心得てください。そのために参加が必須なのであり、参加しないと受けられない、というのは曲がった捉え方です。


■門馬師範による直接指導

まず合宿は全ての稽古が門馬師範による直接指導であること。普段、県南の本部で一部の少年部のクラスや、一般部、指導員を指導してくださっている門馬師範が、参加者全員への指導を行います。そして各道場の黒帯以上の先生方も稽古をしながら補助に入り、少年部や初心者のフォローも行います。
 特に少年部が門馬師範からの直接指導を受けれるのは、年に2回の合宿だけになります。

 門馬師範は、総極真を代表する選手会の監督を務めてらっしゃいます。それほどに選手育成の実績がありますので、合宿の時間は大きく空手を成長させてくれます。



■質・量ともに充実した稽古

一回の稽古は、早朝稽古のみ1時間半と道場の稽古時間と同じですが、それ以外の稽古は2時間~3時間と長く行われます。寝食を共にすることで、かつ送迎を考慮しなくてよい合宿だからこそできること。
 それゆえに、普段は掘り下げられないような技術や高度な型の習得を目指します。

 合宿期間中は道場すべての稽古が休みになることを考えると、ぜひとも空手について、多くのことを学んでもらいたいと思います。


■人間性を育む

合宿の目的は大きく2つです。1つは門馬師範による直接指導で空手の技術を向上させること。そしてそれと同じくらい大事なのが、集団生活を通して人間性を育むことです。

 合宿期間中は、部屋ごとに割り当てられた門下生の班単位で行動します。部屋での過ごし方はもちろん、厳格に稽古時間や食事時間、入浴時間を守るための移動、部屋内の整理整頓など、班全員で協力して行動します。

 そして上級クラス、それを目指す門下生には班長として、班をまとめながら行動してもらいます。


■絆をつくる

私も友達は多いですが、友達って幅が広いですよね。ちょっと遊んで、アドレスやLINEを交換すれば、もう友達です。けれども友達って、英語で書くとfriend、endで終わるのが友達です。
 対して仲間というとちょっと意味合いは違ってきます。仲間というのは苦労や悩みを共有し、ともにそれを乗り越えた人のことです。大学のときにそれを学びました。

 道場の内外で、一緒に辛いことを乗り越える仲間との絆をつくる。共に空手「道」という長い道を歩く仲間をつくることで、たくさんのことを学べて、頑張れて、そして成長できるようになります。



 親御さんの元を離れ、甘える人がいないなか。道場の仲間とともに辛く、厳しい空手生活を送ります。もちろん、厳しい中にも門馬師範の人間性を表すかのように演芸会などのお楽しみ会も盛り込まれています(^^)



■実際の合宿のようすをみてみる

しかし文章で読んでみてもなかなかイメージが湧きませんね。そこで、合宿では参加者たちの思い出づくりと、これから合宿参加を考えている人のためにダイジェストムービーを作成しています。
 こちらは毎回カメラを持って回って、稽古の合間などに撮影しています。ちなみに稽古中の様子は職員の先生が撮影してくれています。音楽2曲分なので、ぜひご覧ください。





 どうでしょう?辛い稽古がたくさんある中での生活ですが、みんな楽しそうに見えませんか?この門下生たちの笑顔が充実を表しているように、私には思えます。



■最後に

もちろん我が子はかわいいです。けれど、親はいつまでも子に寄り添って守ってあげることはできません。いずれ先にこの世から去るときが来るのだし、そのあと、こどもは自分の足で歩んでいかねばなりません。
 その力をつけるためには、教育の過程のなかで、あえて寄り添わないことも必ず必要になります。

 空手修行はもちろんのこと、人間力とでも呼べるものを育てるのに合宿は非常に重要な行事であると私たち指導員は認識しています。そのため、よほどのことがない限りは、今回も、そしてこれからずっと先も合宿の日程をあけるために調整し、本番に万全の体制で臨みます。

 もちろん小さいお子さんや白帯の門下生の参加も大歓迎です。むしろ!初めにこそ、一度空手漬けの生活を送ってみてください。大きく今後の空手の捉え方が変わると思います。


 保護者のみなさまにおかれましては、まだ参加の申し込みは間に合いますので、ぜひご検討いただけると幸いです(^^) わからない点や不安な点は、各道場の先生方にお気軽にお尋ねください。


 合宿が終わって迎えにきたとき、きっと初めて参加した門下生の保護者さんはびっくりすることでしょう。一回りも二回りも成長した姿をお見せできることを、指導員一同お約束いたします。






国際空手道連盟 極真会館
世界総極真
NPO法人 極真カラテ門馬道場
師 範 門馬智幸
指導員 山名 慎一郎

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