令和5年2月11日(土)、横浜武道館にて全日本空手道選手権大会、全日本ジュニアファイナルカップ、KARATE
BATTLE KINGSが開催されました。
まずは、遠くの大会で天候も荒れるなか、選手を送迎してくださった保護者のみなさま、ありがとうございました!
入賞者は以下の通りです。おめでとうございます!
■全日本空手道選手権大会
<一般部 女子軽量>
第4位 鈴木唯愛
■KARATE BATTLE KINGS
<シニア・マスターズ女子 上級>
優勝 齋藤香代 先生
<中学女子 初級>
菅野 杏
他、入賞できなかった門下生もみんな頑張りました。
とはいえ、なかなか自由に動けず、セコンドにもつけない試合がほとんどでしたが、他の先生方が入ってくださったり助かりました。この場を借りて御礼申し上げます。
今回、M2コートの審判として入らせていただいた関係から、ある意味で高台での試合を遠巻きながら見ることができました。
審判をしながらということで要所要所あいた隙間時間で見るということしかできませんでしたが、それでも高校生2人組(尾形陸翔先輩、安斎銀雅先輩)の試合は、2人とも初戦を安定して突破し、惜しくも2回戦で強豪とあたり惜敗を喫してしまいましたが。
小学生の頃から見ている門下生ということもあり、大舞台で正々堂々やり合う姿をみて、本当に頼もしくなったなと感じずにはいられませんでした。
その意味では、同じく鈴木唯愛先輩も全日本というトップの舞台で立派に組手をこなす姿を見せてくれました。
3位決定戦では後ろ回し蹴りが入ってヒヤっとしましたが、技ありをとられても最後まで勝ちを目指して、堂々と相手と向かい合いました。3月に昇段審査を控えていますが、また次の大舞台では一回りも二回りも大きくなって、高台の試合場に上ってくれることでしょう。
もう私はお役御免かな、というくらい頼もしい門下生たちの姿をみることができました。
また度重なる反則にも、それをアピールすることなく相手と向かい合い続けた統河先生、足がぼろぼろでやれる状態ではないのが分かっていながらも投げずに試合に向かって言った大住先生。
骨の一本や二本くらいで空手家の看板降ろせるかよ
なんて言われた時代もありましたが、それを実現できる空手家がどれだけいるでしょうか。華々しい結果の裏には、苦しみながらももがき続けた先輩たちの姿があることを垣間見えた、学びに貴重な大会だったのではないでしょうか。
唐突ですが、私は病院で経理をしています。経理というと一年間をかけてBS・BL・キャッシュフローといった財務諸表を作っていくのが主な仕事です。
そのなかでBS(バランスシート)と呼ばれるものがあります。これは貸借対照表といって、会計期末日(だいたいは3月31日)時点での資産一覧を示す会計資料です。
資産の一覧ですが、この期末日の状態になるまではあがったりさがったり、借り入れたり償却したり、すったもんだがあって、期末日の状態を示します。
が、このBSというその日一日の結果だけを見ても、お金の流れというものはつかむことができません。経過が全く現れないので、それを示すために損益計算書やキャッシュフローといった他の会計書類が参照されますが、そこは本題と関係ないので割愛。
大会もこのBSみたいなものだと個人的には思うんです。
その日、出たメンバー、自分の体調、メンタルのあり方によって、トーナメントの結果が決まる。優勝や準優勝から一回戦敗退という結果まで出ますが、そこに至るまでの経過は見えず、あくまでその日時点、そのメンバーの中での競技の序列。
結果だけに、捉われすぎてしまうと致命的なものを見落とすことが多々あります。結果と同じくらい、過程もまた大事だと思います。そこを見れるのは道場稽古だけ。
入賞という結果にこそあらわれなかったものの、その過程で努力してこなかった門下生はいません。
入賞した皆さんは、いまの方向性で合っているということ。自分の努力の結果です。自信を持って今後も取り組み、さらなる高い目標をもって頑張ってほしいと思います。
負けてしまった門下生は、私の指導不足の結果です。一緒に改善してがんばってこう。一年間の集大成となる、この大きな大会で。次は今より強い自分になって舞台に上がるために。
また今後ともよろしくお願いいたします。
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