2018年10月23日火曜日

車論争と新道場開始のお知らせ

 よく我が家で問題になる、というか私が巻き起こす旋風が「車を買うか買わないか」問題です。何か空手の行事があると、ほとんどが夫婦別行動となるため私は誰かに同乗させてもらわなければ移動もできない、「交通弱者」、「歩く陸の孤島」と言わざるを得ない立場になります。
 そんなとき、立つ鳥跡を濁さずとは言うものの、黄河の濁りもかくやというほどにかきまぜまくって飛び立とうとするわけです。

 菜穂子先生の姿勢は一貫しています。「必要なら買えばいい」。けれども何を食べて育ったらこういう思考回路になるのかわかりませんが、自分で欲しいと論争の火ぶたを切っておきながら、いざ買えばいいと言われると「そんなものいらん!」という風になってしまいます。


 車の話になると「どれくらい必要としているか?」という話になるわけですが、ぶっちゃけ年に数回の行事のときと、火曜日の稽古日にあればいいだけなのです。稽古日に空手バッグを職場に持って行かず、心もち定時を過ぎても仕事している。週に1回のこの日だけ、車を欲しています。でも車を買うと、毎日の出勤も車通勤になってしまいます。これが受け入れがたいのです。


 車で通勤するとなると郡山から福島までおおよそ飛ばして50分。一日で100分程度と考えると、年間で400時間ほどの試算になります。その時間を安全運転に費やさなければなりません。今、6時30分発の在来線で47分ほど。車と同じ時間ですが、ニュースのチェックや本を読んだり好きに使えています。到着も早いので、バスを待つ30分ほどの時間もカフェで勉強したり遊んだり。何はともあれ有意義に使えているのですが、車だと安全運転しながら読書というわけにもいきません。そういうわけでいざ、車買えば?となると、時間がもったいなく「いるか!」となってしまうのです。けれども週に1回欲しくなる。二律背反、自家撞着、自縄自縛。なんだかもう幽霊みたいですね。


 例えば私たちはパソコンを使いますが、OSやソフトをアップデートします。身近な例で言えばスマホのアプリなど、出来る限りアップデートして、常に最新で便利な状態を保っていますね。機器がそういったインストールによってアップデートしているのですから、それを扱う私たちだけが例外にアップデートしなくていい、なんていう道理はありません。勉強にしろ読書にしろ、色んな考え方やものの見方を吸収して、自分の視野をひろげていかなくれはいずれAIに仕事のほとんどを奪われてしまうでしょう。


 そんな読書の中で、USJを奇跡のV字回復に導いた日本有数のマーケター 森岡毅(元USJ CMO)さんの本に出会いました。『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか』 文庫版も出ているので600円程度です。内容はいかにUSJでマーケティングを展開してきたか、ということなのですが、話が生々しくてとても面白い。ハリーポッターのホグワーツ城誘致を心に決めてからの、USJでの奮闘記のような体裁です。おもしろいし読みやすいので、ぜひ高校生以上の人には勧めたい。
 働く人にとっても非常にためになる内容で、マーケティングについてのイントロとして業界では必読の書でもあります。

   
 
 この中ではアイデアのつくりかた、戦略論、需要予測モデル、フレームワークなどにも触れられています。その中で森岡さんは、「社員はいつまでも会社に残ってなんかいないで、さっさと定時で切り上げてもっと遊ぶべきなんです。それがキャリアの差を生むということを分かっていない」と語っています。エンターテイメント業界で、徹底した消費者目線に立つマーケターゆえの言葉でしょう。
 けれどもこの言葉はアイデアをつくるためのヒントとも深くつながっています。アイデアは机にかじりついていてもほとんど出てきません。頭がリフレッシュされていて、むしろ何も考えずにぶらぶらしているときなどにふと浮かんだり、新たな発見があったりします。雑誌しかり、マンガしかり。勉強にならないものなんかなくって、それを「面白かった」で終わらせるか、自身の経験の一部として取り込んで糧にするのかっていうのは意識の問題かもしれません。


 そういうわけで、寄り道や遊んで帰るなんていうのも大事なことなのです。以前、新幹線で富豪のように出勤していたときは、ぎりぎりの時間に乗った場合、駅からタクシーに乗る必要がありました。それはもう、どこかの地方有力者みたいな通勤状況なのですが、タクシーの利点はバスのように頻繁に止まらず、最短のルートを爆走できることです(交通法規の範囲内で)。なので必然的にバスとは違ったルートをたどっているのですが、心ここにあらず。ぼーっと外を眺めていることも多かったです。そんな中で公示をみつけたのでした。

 震災による影響で閉鎖していた福島市体育館・武道場。その再整備計画がかかっていました。即座に完成時期をメモして、福島市のページをチェックしていました。武道場、福島市内ど真ん中、さらに職場からも近い!これはもう狙うしかない!と思い、機をみて「こんな施設があるんだけど」と、半年ほど前から伝えていました。

 そしてこの度、「霞町道場(仮)」として、11月からスタートすることになりました!詳細は下記の通りです。週2回コースの方はそのまま参加できますが、現在、週1回コースの方は参加する場合、月謝が変ります。ぜひこの機会に稽古回数を増やしてみませんか?いつでもご相談ください。

 ただし!11月は体験会期間と設定していますので、この期間は週1回コースの門下生もそのままの月謝で参加いただけます。ぜひ、ご参加ください(^w^)

 また、周囲に興味ある方がいればぜひお声かけいただき、チラシの配布についても情報があればお寄せいただけると幸いです。新たな活力で県北地区を盛り上げてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。



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