2019年6月21日金曜日

 広報関係の仕事をしていたときには積極的にメディアと接していましたが、ここ最近では地上波放送も見る機会がめっきり減ってしまいました。

 なので流行や芸能界にも疎くなってきています。何かの行事の二次会でカラオケに行き、門馬師範が歌う歌を聞いて、「いい曲だなあ」と思ったらitunesから購入するといった流れです。スキマスイッチの『奏』もそんな風に出会った一曲でした。



 ところが私は、ほとんどインターネット配信契約の番組しか見ていないので芸能人に疎いんです。それゆえの悲劇といいますか、もうほんとうに申し訳ないんですけれれども、『奏』のスキマスイッチとお笑いのトータルテンボスの見分けがつかない。たぶん、ピアノとマイクがあって、そこにアフロの人がいたらすべからくスキマスイッチと判断してしまいます。

 参考画像を添付しますが、貼った今でもどちらがどちらか分かりません。間違い探し的に言えば、私にはアフロの密度でしか判断する術がないのです。



たぶん上がトータルテンボスで下がスキマスイッチ


 そんなありさまですので、itunesに奏を打ち込んで探したとき、かわいいアニメアイコンの『奏』があり、そちらの方を購入しました。男の子なので仕方がありません。




 調べてみると、『一週間フレンズ。』というアニメ作品のED曲とのこと。ふーんと思いながら一話を観てみるとドハマりしてしまい、そのままTSUTAYAに駆け込んで全巻DVDをレンタルしてしまいました。

高校生、長谷祐樹は、いつも一人きりでいるクラスメイトの藤宮香織と仲良くなりたいと思い、彼女に近づこうとする。しかし、彼女は頑なに友達をつくること、仲良くなることを拒む。その理由は「1週間で友達との記憶をなくしてしまう」からだった…。

 という恋愛系のストーリーです。だからこそ『奏』がED曲なのに疑問を覚えました。奏は基本的に別れの歌です。けれども藤宮役の声優さんがカバーしてEDに充てるのだから、よっぽど特別な思いがあったのでしょう。




 私たちの人生っていうのは、憎らしいことだけはいつでもいつまでも覚えているのに、大事なこと、楽しかったことっていうのは忘れがちです。一週間というような極端なスパンではないけれど、大切なものに気付かされ、そしてそれを少しずつ失っていく日々。そんなに虚しいだけの繰り返しなのでしょうか?

 誰が悪いわけでもなく、人間はいろんなことを忘れる生き物。そして忘れることによって、大事な何かも失っていくことでしょう。断言できないのは、何を失っているのかも忘れてしまっているからです。でも忘れる生き物だからこそ、前を向いて歩いていける。


 そう考えたとき、誰も忘れること、大事なものを失うことからは逃れられません。たとえ毎日日記に残してきたとしても、その日に感じた嬉しさ、愛おしさ、優しさなどは時間を越えて再現できるものではありませんから。
 私たちにできるのは、忘れること、失うことを前提として受け入れた上で、どう生きていくか。それを自分で判断することだけです。



 基本的に教育というものは、何か伝えたい、与えたい、教授したいものがあることが前提です。ならば私たちの、門馬道場が掲げる武道教育とは、何を門下生の皆さんに与え、そして育もうとしているのでしょうか。


 私は「生きる力」と答えるようにしています。もうちょっと具体的に言えば、人生という自由な時間と世界の中で、どの方向を向くか。そしてその方向へ向かって一歩を踏み出せるか。その決断と勇気です。この2つがあれば、人生の中にある「失敗」も、成長への踏み台へと変わります。失敗を拠点に、さらに方向性を見出して、また一歩を踏み出せばいいだけなのですから。


 それを育む手段として「極真空手」があります。だから突き・蹴りを教えるのですが、武道の修行を通してみえてくるものこそが、武道教育が果たしたい目的です。
 痛いことから逃げない。痛がっている相手に加減する優しさ。逃げられない場で全力を出して戦い抜く。これは人生で大切なことの縮図でありながら、学校生活だけではまず体験できません。


 そして体験なくして真の理解に至るための方法を私たちは「禅」と呼び、その上で至った真の理解を「悟り」と呼んで崇めています。凡人たる私たちは、体験を通して学んでいくしかないように思います。


 私はかつて文科省が提唱し実行した「ゆとり教育」の第1期です。ときが経ち、ゆとり教育は廃止され、「ゆとり」という言葉が軽佻な若者を揶揄することばになってしまいました。この流れは暗に「ゆとり教育は失敗だった」と国が認めているということです。

 そのゆとり教育がめざしたものが、「生きる力」を育むという理念でした。私がそう答えるのには、国が失敗に終わった教育政策への皮肉も少しだけ込められています(笑)もちろん大きな確信と共に思っているんです。

 学校教育にはできなくても武道教育には「それ」が必ずできる、と。



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