冬季合宿前後ではインフルエンザが猛威を奮い、稽古や行事のお休み連絡や、学級閉鎖の様子などを聞いていました。インフルエンザがひと段落したと思ったら、中国からとんでもないものがやってきましたね。
連日ニュースでお馴染みになりつつある新型コロナウィルス。国内での感染者が発覚するにつれて行政や厚労省からの連絡が飛び交い、いろんなものがいっぱいになりつつあります。
先日、父親の法要のため帰熊したのですが、その際、羽田のロビーではキー局のカメラがひしめいて待機していました。
武漢からのチャーター第3便を捉えようとしていたのでしょう。結局、何気に心配で熊本空港に出るまではマスクもメガネも外さないままでした。
ところで日々センセーショナルな感染者数や、死亡者数が伝えられていますが、実際はどれほどなのか。これが政府もなかなかつかめずに、「咳エチケット」とかいうしかないんですよね。いろんな情報が出回っていますが、少しだけ整理しておきましょう。
1.全ての因数は検査キット数の支配を受ける
中国の数字はでたらめだとか信用できないといった言説が流れています。その一部の面についてはそうかもしれません。けれども、コロナウイルスに関するすべての数字はそもそも検査キット(または検査能力キャパ)の支配を受けます。
単純な話、検査キットが1万しかなければ、感染者数の上限はどんなに多くとも1万に決まってしまいます。
2.地域差による偏り
肺炎という症状をとっても、公衆衛生がある程度普及している日本と、コウモリ食べてるような地域では大きな差があります。かてて加えてPM2.5の汚染本場であれば、治癒率、致死率どちらにも大きな影響を与えるでしょう。
また医療資源の問題もあります。現場の若手医師が過労死したニュースが流れてきましたが、医療従事者対患者の比率が現時点では大きく異なるので、またなんとも比較できませんね。
3.検査バイアス
すべての因数は検査キット数の支配を受けると言いましたが、それゆえに、検査によるバイアスからも逃れられません。
これは福島でも有名になりましたが「甲状腺がん」の罹患率について。この調査はかなりの母数を検査したために、甲状腺がん患者の数が増えました。
スクリーニング効果として知られましたが、進行することのないステージ0の段階のようながんまで含めて発見に至ったため、「福島の子供は甲状腺がんが多い」みたいな風説が流布しました。
普通、罹患数や死者数などの実数は検査キット数による支配から信用できませんが、かかった人のうち、どれだけの人が亡くなったか、という比率については、ある程度の信用がおけます。
対して現状では渡航歴があったり、濃厚接触していたり発熱があったりといった複数の条件にあてはまる人だけを検査しているため、どれだけの人がかかっているか、という比率に関してはあてすることができません。
これは、感染の強さを図るためでなく、蔓延を防ぐ目的で、罹患者の確定を優先しているためです。
■結論:正直、よくわかんない
そんなこんなの要因がくんずほぐれつ絡み合って、未だどこの国も正確な実態をつかめないでいます。行政も医療機関も右往左往の現状ですので、何かの際には急なご連絡をすることがあるかもしれません。その際はご容赦をお願いいたします。
昇級審査や地区大会を控えていますので、みんな体調には十分気をつけて管理しましょうね!
国際空手道連盟極真会館
(社)世界総極真
NPO法人 極真カラテ門馬道場
師 範 門馬 智幸
指導員 山名慎一郎
0 件のコメント:
コメントを投稿