それなりに乗ってきたけれど、未だに色んな意味で飛行機が苦手だったりする。
夢の残滓が要因の一つではあるけれど、やっぱり空を飛んでいるというその不安定さが怖い。ものごころついたときから、日航機123便の墜落事故と共に育ってきたからだ。
小学校時代、各家庭で開かれる誕生日会が羨ましかった。私の誕生日が8月12日。お盆のさしかかりであり、夏休み真っただ中。当時、携帯電話もない時代。誕生日の日は友達と遊ぶこともままならず、時間を持て余していたように思う。
奇しくも私が1歳の誕生日のときに、この事故は起きた。もちろん当時の記憶などあるわけがないが、誕生日を迎えるたびに、被害者を忘れないように振り替える番組が始まる。
大学4年時、ANAの自社養成パイロット試験を受けたとき、当然のごとく英語の試験があった。募集要項ではTOEIC650程度が基準。英語専攻の友人にアドバイスをもらいながら、試験までひたすら英語漬けになった記憶がある。
空なので、いろんな国籍の飛行機が空路を行きかう。そこではパイロットと管制官とのやりとりは、近くを飛ぶ飛行機も聞いて内容がわかるよう、通常は英語を使うことは周知の事実。けれども、この事故のときは違った。操縦不能となったジャンボジェット機の操縦桿を握るパイロットの負担を減らすためだった。
「これからは日本語で話していただいて結構ですから」
このセリフは、誕生日のたびに耳にすることになる。
航空史上、最悪規模の犠牲者を出してしまったこの墜落事故は、不可解な点が多々指摘されていることでも有名だ。
横田基地への緊急着陸が許可されていたにも関わらず、目前で空路を変更していること。公式記録にはない、ジャンボジェットを追尾する自衛隊のファントム機2機が目撃されていること。そして医学的にはありえない、完全炭化してしまっていた墜落遺体。
本書は、日本航空の元客室乗務員である著者が、当時の資料や証言をもとに、これら不可解な点を結ぶために取材と論理の積み重ねで迫っていく。
日本航空の視点から、政治家の視点から、そして市民の目から。映った印象はそれぞれ異なっていても、同じものをみていたことだけは間違いない。
DNA鑑定技術に代表される科学や医学の進歩は、少なからず死人に口を与えることができるようになった。
本書を読んでも真相にはたどり着けない。ただし、一部の核心的な事実が、伏せられたままになっていることは分る。
かつて空を共に飛んだ同僚たちの、聞こえぬ声を形にするため、著者は真相を探る。それは仲間たちの弔い合戦で、誰に責任があるのかを暴く。といったような短絡的な思いは感じられない。職務を全うしようと最後まであがき続けながら天空の星となった、仲間たちの鎮魂のために。ただただ、仲間たちのために、真実を欲しているのだ。
闇夜の天空に輝く星は、道を照らす。
同じ過ちを繰り返し、将来にわたって同じ犠牲者を出さない。その礎となれることで、初めて御巣鷹山から生まれた星たちは、その役目を全うできるのだから。
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