”いじめ”はなくならない。
数十年生きてきて、社会を経験していればみんな少なからず分かっていることだと思いますが、それでもあえて言っておきたい。
そしてこれからも当分、いじめはなくなることはないでしょう。
2019年10月。神戸市立東須磨小学校で、教師4人による同僚の教師いじめ(暴言・暴行・器物破損など)が発覚しました。
いじめ問題の最前線に立ち、その根絶を目指す人がいじめを行っていたのだから、開いた口が塞がらない衝撃を世間に与えました。
私の地元の県警でも、派閥争いから有力者の息子が機動隊でいじめを受け自殺。その後、父親は県警を辞し、県警を訴えています。
もちろん、世の中から「いじめ」が無くなるならば、その方がいいに決まってます。けれども、もしそれが可能ならばもっと世界は平和であり、利害関係を超えて調和が図られているはずです。
でも現実は各国が競って兵器とその技術の開発にやっきになっているし、経済戦争、サイバー戦争は既に戦いの火ぶたが切って落とされています。
やがて全人類の道徳や倫理が進歩し、いじめがなくなるのだとしても、それは当分先のことだろうと思うのです。
大学時代、経済学専攻でした。経済は、突き詰めればどうすれば国を裕福にできるのか、という学問です。その追求のためには不幸を分析して、不平等や負の連鎖、負の影響を構造化してプラスへもっていく方法を模索します。
そしてあらためて見れば、世の中は不平等で溢れていました。
政治家の息子は基盤を受け継ぎ政治家になり、医者になるには親が医者でなきゃ払えないような学費がかかる。そんな例は書けば枚挙にいとまがありません。でもそれをもってして「世の中が悪い!」と言ってても、意味がないんです。
不平等だし、偏見はあるし、差別だってあるし、努力は平気で裏切る。そして、誰も他人の人生に責任なんてとってくれやしない。
それを分かった上で、「じゃあどうするか?」というのが生き方であり、人生なのだと思う。
そんな人生において、教育はどうあるべきでしょうか?
いじめなんてかっこ悪いこと。そんなことをしてはいけない。そう、道徳を説くのも決して無駄ではないと信じたい。
でもそれ以上に、「いじめ」というものが避けられない社会の害悪としてあることを教え、それを乗り越える心身の成長を与えてあげることの重要性に気付くべきだと思います。
いじめを解決する方法はただ一つ。
「自分が強くなること」。
突き放した答えになってしまいますが、どれだけ冷酷であったとしてもそれが現実です。親としては、もし自分の子どもがいじめられていたならば、学校に乗り込んででもブン殴って解決したくなるでしょう。
でもそれを続けていれば、いじめはエスカレートし、自身の仕事や社会的地位は危うくなる。だから、私たち親は、子どもを常に体を張って守ってあげることはできません。
では、子どもに何をしてあげられるのか。
それは親による教育に他ならず、子どもに強くなる術を与えてあげること。
そしてその心身を強くする分野は、進学塾でも格闘技でもない。武道だけが担える領域だと確信しています。
強くなることでしか、乗り越えることができない。それは一見、残酷な世界です。
けれどもぜひ、覚えておいてもらいたい。
人は必ず強くなることができる。変わりたいと、強く願うならば。
悩んでいる人に寄り添えるのが武道教育の魅力です。悩んでいる方がいれば、ぜひお気軽にご相談ください。
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