毎月、月末から1日にかけては急激にプレッシャーがかかります。そのおかげで今朝もプチ口論の末、濃厚な遅刻の雰囲気を纏って出勤しました。
なぜプレッシャーかというと、毎月1日は霞町(NCVふくしまアリーナ)の場所取りがあるからです。
ふくしまアリーナは市内ど真ん中にあり、整備された剣道場はとても広くてきれい。その上、1時間500円程度で借りれるということもあり、熾烈な場所取り争いが繰り広げられます。
1ヶ月間の稽古スケジュールがものの数十秒で決まってしまうので気が気じゃない。常設道場のありがたさが身に染みます。
場所取り争いが繰り広げられるといってもネット上での話なので、現実には職場の始業開始とともにクリックしまくって予約を取ります。この予約システムは、8時30分にならないとログインできないため、電波時計のG-Shockは必須。さすがにデスクで時報を聞きながら華麗にクリック、とはいかないので、時計とにらめっこでジャストでログイン。30秒も遅れたら、予約はほとんど埋まってしまいます。
そんな感じなので、5分前には机に鎮座して予約システムのログイン画面を前にしてなきゃならないのですが、今朝は出遅れてしまいました。何とか場所は抑えたのですが、危なかった。つまり寝坊なのですが、原因は分り切っています。前日の夜更かしです。
仕事なり勉強なりしようとしても、子供を寝つけさせないといけません。私が電気つけてテレビをつけていると、子供たちもむらむら起き上がってくるのでなかなか寝ず、奥さんに過大な負担をかけてしまいます。
ならば、子供たちが見たくないものを流せばいい。
目をつむりたくなるようなものを流して、寝ないといけない状態にするしかない。
そんなあっぱっぱーな思考回路でYoutubeで心霊動画を流し始めたのです。
一時期は「鬼電話アプリ」で怖がっていた息子も、最近は知恵がついてきてほとんど通用しなくなってしまいました。そこでリアル路線に移行したのです。
カメラやフォトショップいじっていると、世の中の大半を疑ってしまうようになります。そうでなくともプリクラや自撮り写真見ると、「右ストレートでももらったのかな?」みたいな目の腫れ方とかしていますよね。
日本の心霊映像はどことなく作り物っぽさが出ていてわざとらしい。それで海外のものを漁っていたのですが、これが本当に面白い。
いや、映像そのものは怖いんですよ。怖いんだけれども、幽霊以上に、その国の文化がにじみ出ていて面白い。ということで、少し紹介したいと思います。
■ Youtuber
例えば、家に飾ってある人形がひとりでに動き出したり、勝手に棚が開閉を始めたら私たちはピエンどころの騒ぎじゃありません。もはや失禁も辞さない構え。ところが現代は、バズるほど儲けられる資本主義社会です。
アメリカのYoutuberは、ポルターガイストのような心霊現象を目の当たりにすると、「Shit!! Holy ピー」みたいな感じで、放送禁止用語でののしりながらも撮影し続けて、Youtubeで配信します。
いくら恐怖が襲っても、根っからパリピの国民性です。
真夜中、誰もいないはずの家でしゃべり声で起き、浴室から勝手にシャワーとか流れだしたら怖いじゃないですか。アメリカ人の場合は、だいたい恐怖からブチ切れてカメラをもって突入します。さすが開拓精神の国。ほんとすごい。
■ 英霊
英霊という概念のある国では、霊を尊びます。イギリスはその文化が強く、ハリー・ポッターでもそれは如実に。
トイレにいる嘆きのマートルはコミカルな英霊ですし、「エクスペクト・パトローナム」の呪文で、お父さんだか大鹿を呼び出してその力を借りるのは、英霊を尊ぶ文化の顕著な例です。
なので、幽霊の出る物件なんていうのは人気があって、むしろ高い。
と聞いていて、本当にそうなのだ思っていました。ところが動画を観てみると、「怖いもんは怖いんだ」と、ありとあらゆるところにカメラを設置し、怪異の撮影記録をこれでもかと配信。
英霊がいようがそんな文化だろうが、目の前で誰も座っていないイスがくるくる動き出せば走って逃げる。最後は、「もうこの家出ます」みたいなタイトルの動画を撮影してフェードアウトしてました。仕方ないよな。
■ ゴーストハンター
モンスターハンター大好き層からすれば、ハンターは狩人、狩る者。なので、ゴーストハンターならば幽霊を狩るものだというイメージです。
海外Youtuberには、ゴースト・ハンターが多い。彼らはiphoneやGo proをもって果敢に心霊スポットに突入していきます。そしてYoutubeやスナップチャットで生配信をするんですが、生配信だけに何かあっても編集がきかない。
例えば誰もいないはずの建物で、足音や勝手にドアが閉まったりくらいでは彼らは動じない。さすがゴーストハンター!
しかし、さすがに。えぐいもの、主に顔ネタなどが出てしまうと、ブチ切れながら一目散に退散します。ゴースト・ハンターを名乗りながら、全然ハントしていない。それも致し方なかろう、と思う一方、ハンターじゃないだろとも思ってしまいます。けれども中にはいるんですね。剛の者というか、果敢な人たちが。次に紹介したいと思います。
■ アラブ系ゴーストハンター
アラブ系のゴーストハンターは、ガチでメンタルがすごい。これは、9・11のテロとかでも見られた事象なのですが、イスラム教の教えが深く浸透しているために、精神の根底にすがりどころがあって、信心深くゆえにメンタルが強い。
彼らは、宗教と共にある。何ものかが窓の外からこちらを覗いていれば、何かが耳元で囁けば、何かがその存在感を示せば可及的速やかに祈る。その姿はドストエフスキーの作品に通じるものがあります。隙あらばコーランです。悲鳴を上げながらコーランを唱える、なんて高等技術もお手の物。
アラーに守られているという自負があるので、幽霊に対しても、ばちくそ強気です。
日本人ならば南無阿弥陀仏がいいのか、南無妙法蓮華経がいいのか、般若心経なのか分かれるところ。ですが、イスラム教はコーランに基づく一枚岩。
神の御名のもとに!私は神に守られている!何者にも傷付けることはできない!
そう大声で牽制しながら果敢に突入していきます。コーランに護られ、向かうところ敵なしの状態なのですが、どこに向かってるかわからないから、侵入された側の幽霊も迷惑でしょう。きっと。
一つめに紹介したいのはこちらの動画。オリジナルは生配信なのでノーカットのようなのですが、ぬいぐるみがみてないところで移動します。中に人間の魂が入っているという噂らしいです。
で、探索している彼も、次第にぬいいぐるみが自分を追いかけるように先回りしていることに気付きます。
普通なら失神ものですが、そこは勇猛果敢。中のものを昇天させようとこれでもかとコーランを唱えます。その意気やよし!!そしてそのとき、ぬいぐるみは・・・最後はご自分で観て確かめてください。
(8:40あたりから)
次もアラブ系ゴーストハンター。黒魔術が行われているという噂のある建物に近づくと、それを拒むかのようにがんがん扉が叩かれたり、ドアが落ちてきます。
ヤワな一般人ならばそこで退散ですが、さすが。なんとコーランで祈りながら突入を敢行。
しかし、中に何かいて自分の目の前に立ってたらしく総員ダッシュ退避。突入したと思ったら退避。そりゃそうだよな、と思って観ていたのですが、その姿を捉えたいらしくまさかの再度突入。
今度は、腕をひっぱられ、背中を撃たれ、再度ダッシュ退避。まさしくwithコーランのヒット&アウェイ。けれど触られた、ひっぱられたって主観的なもので映像観てる人にはわからないですよね。
とかなんとか思ってるうちに、まさかの三度目の突入。解説のテロップも
「驚くことに三度目の探索・・」みたいなノリで入ってる。今度は中にいた何かが、宙を浮いたまま自分に向かってきたとのことで、祈りながらダッシュ回避。もうほんとメンタルが半端ない。
(02:05あたりから)
ということで、2つほど紹介させていただきました。
アメリカでメジャーな幽霊といえばゾンビですが、これは土葬の文化から来ているそうです。日本の足のない幽霊は独特で、天才画家 丸山応挙が、妻の幽霊を描いた絵からの影響。そして、ギロチンが主な処刑法だったイギリスでは、頭のない幽霊が定番だとか。映像の真偽はともかく、各国の文化を色濃く反映しているという点でとても興味深いですよね。
遠くへ出かけることのできなかった今夏。8月の最後に、夏らしい涼をとることができた一日でした。
こんな風に文化が出るのだったら、空手の人たちでやるとどうなるんでしょうね?いざというときは肉弾戦に持ち込めるようなメンタルはもっておきたいものです。
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