お金が湧き出る泉があるなら、仕事休んで掘る。
なんだかディズニーシーのインディ・ジョーンズ博士もこんな泉を探しに探検していた気もします。違ったかな。何の泉だっけ？まぁ、いっか。
現実的なところで言えば油田とか温泉でしょうか。けれど世知辛い世の中で、これらを掘削するにも莫大なお金が要ります。
結局のところ、一攫千金で掘り当てることのできない私は、あるお金をどう有効に使うかということを考えないといけません。で、一番有意義な使いかは「教育」なのかなって思います。
保護者のみなさん、当たり前だと思いますが我が子はかわいいですよね。かわいいし、少しでもいい人生を送って欲しいし、心配だからいつまでもそばで見守って支えてあげたい。
けれど、それはほとんどの場合、無理なんです。子供が幸せな人生を送ってほしい。そう願うならばなおさら、先にいなくなってしまうのは私たち、親です。
教育というのは、いつか私たちがいなくなって。そして子供が自身の足で立って、支えるものを背負いながら生きていかなきゃならないときが来ます。そのとき、しっかり生きるための術なのです。
ゲームやタブレット、はたまた土地や建物。形あるものも立派な財産なのですが、残念なことに形があるがゆえにいつかは壊れ、または悪意ある人に奪われてしまう。けれど、「教育」という財産だけは未来永劫、それこそ生を全うするまで誰にも奪われることはないし、さらにその子にも授けてあげることができるのです。
そんなこんなで、有意義なお金の使いかは「教育」だな、と思ったわけですが、今度は「具体的に何？」という問題に直面します。
子供にとって、有意義な教育って何なのでしょう？
チラシなどのデザインのために普段チラシや雑誌をよく見るのですが、私たちの子どもの頃になかった「プログラミング」という習い事もあります。水泳、サッカー、習字…まぁ、いろんなものがありますよね。
けれどお金も時間も有限です。取捨選択しなきゃならない。何かを選ぶということは同時に、何をしないかという決断をするということでもあります。できる限り、子供にとって有益なものを選んであげたい。
人によって価値観はさまざまなので、これが正解というのは難しいかもしれません。私の職場である医療は、AIの活躍が著しい分野です。その活躍ぶりをみていると、プログラミングや計算分野は、AIに取って代わられそう。
プログラミングや計算、記憶なんてのはどうひっくりかえってもコンピュータに勝てません。むしろAIが太刀打ちできない、何の目的をもってプログラムを組むかとか、何のためにどう計算をするのかっていうようなアイデア、発想の方がこれから重要になってくるように思います。
最終的な私の結論としては、「自分で自分に必要な能力を見つけ、それを獲得するスキル」だというところに落ち着きました。なので、２つ。自分で勉強する（本を読む）ことの習慣付け、そして空手。
自分に必要な能力を獲得するための術、すなわち本を読み、自分で学ぶ姿勢は、これから時代が激しく変化していっても変わらないでしょう。そして空手は、スキルだけでは解決できない困難に陥っても自分で乗り越えていく技術です。もちろんその中には、身を守ることはもちろん、礼法や思いやりで人間関係を円満にし、いろんな人ととの付き合いの中で、支え・支えられることも含まれています。
部活での青春の思い出つくりも必要なことだと思いますが、教育になるかというとまたちょっと違う気もします。よしんば教育的要素があったとしても、１０年未満に過ぎない（小学校～高校）期間で学べるものと、数十年間続けられる武道とではもたらされる恩恵も全く違うのだと。
とはいえ、それは真に武道を伝えてくれる道場の話です。すくなくとも、私たちの道場は、極真空手という武道を通じての教育の実践を理念としています。
そんな立派な理念があるのに、それを伝えられないのは指導員の力量不足。もったいないなぁと思うことが多く、でもそうさせているのは自分だったり。価値をもっと伝えなきゃ、宝の持ち腐れだなと痛感する今日この頃でした。
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