2022年1月21日金曜日

犠牲とその対価

何かを成すには誰かの犠牲がつきものなんだよ
それが大きな事であればあるほど犠牲の数も比例する
でも僕らは決して自分を棄てているわけじゃない
自分で決めたことだから同情も憐れみもいらない
ただ悲しんでくれればいい…



(封神演義 死闘七 -閃光・静寂・そして…-より)


小学2年生の頃だったか。右も左も分からず、入塾テストを受けさせられた。
受験界では御三家にあたる四谷大塚、その提携塾。

学校ではみたことのないような国語と算数のテストで、それはそのままクラス分けにつながっていた。
以降、中学受験、高校受験までをこの塾で過ごすようになる。


小学2年生程度の子どもが中学受験なんかを考えるわけがない。親の強い意志によって受けさせられたわけで、そこに私の意思は特になかった。
にもかかわらず、授業は月水金とあり、毎週日曜日はテスト、合間の曜日は予習・復習にあてられ、そんな生活だから当然部活なんかもやることはなかった。


自我みたいなのも芽生えてもいないので反抗するでもなく、喜ぶでもなく。ただただ親に送り出され、塾に向かっていた。

そうすると必然的に学力(やる気があったわけではないので最低限程度に)も上がり、学校のテストは100点が当たり前、ケアレスミスで逃そうものならため息を聞かされるようになった。


さて、そこからは空手に出会ったことや、いろんな受験の話もあるのですが、それはさておき。この塾に通わせてくれたことが貴重な経験になったことは今でも感謝しています。


なんならその塾は、国立大学付属の小学生が大半で、「お受験」を突破したご家庭の人が多かったです。で、中学受験や高校受験はそんな人たちと競争していかなければなりません。
だいたい親は医者や弁護士とかそんなご家庭。そんな人たちも勉強を頑張るわけで、そこを突破しようと思ったら、どうしても勉強するしかない。必然、週3回くらいの授業は必要になってきます。


小学5年生にあがったときには小学校の過程はすべて応用レベルで終わっていて。そこから受験まではひたすら志望校に合わせた演習期間。小学校では見えないところで受験の火ぶたが落ちていることなんてありふれているのです。


塾を薦めるとかそういう話ではありません。


冒頭でもあったよう、何か大きなことを成そうと思えば、何かを犠牲にして取り組まなければならない。それはゲームの時間であったり、友達と遊ぶ時間であったり。子供ながらでしたが、授業料、模試代に加え、各春期講習、夏季講習、冬期講習とかなりのお金がかかっていたと思います。



空手も同じで、強くなってもらおう、礼法を身につけさせよう、尊敬されるような人物になってほしい。そう願うならば、同じように何かを犠牲にして打ち込むしかありません。一週間168時間、週1回の稽古であれば0.8%、週2回の稽古であれば1.7%。



時間という資源をたかだか1~2%あてたところで何ができるでしょうか。そんな些細なことで変われるほど人間は甘くも浅くもない。

もちろん、長く続けていくために、最初慣れるためにはそれくらいのペースから始めることも大事ですし、そういう期間はあって当然だと思います。でも目的を実現させたい、何かをしっかり身につけさせたいならば、どこかでスイッチを入れて打ち込む時が来ないといけません。


私の塾の経験もそうですが、子供の興味や、やる気に合わせていれば、楽で楽しい方を選ぶのが当たりまえです。私には勉強の目的を幼い頃に見出せる素質がなかったので、かけた時間の割りにお察しでした。それでも両親が無理やり続けさせてくれたからこそ、続けたなりの恩恵もありました。あの時頑張っていれば…もったいなかった、、、と今もときどき後悔しています。


子供の意思を尊重する、というと聞えはいいですが、本当にそれが正しいのならば法だって未成年の行為能力制限なんてかけないでしょう。

法律でさえ、子供の意思は未熟だから法定代理人が見守ること。としているのです。


新年、決意新たに今年も道場の発展に取り組んでいく所存ですが、ぜひ道場の理念をまずは保護者のみなさまにご理解、ご賛同いただき、こどもたちを見守ってもらえればと思います。

末筆ではございますが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

福島佐倉・霞町道場
責任者 山名愼一郎






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指導員 山名慎一郎
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