行事の報告や、軽い内容の日記・雑記はどうともないのですが、空手や道場のことについてまじめに書くときは少なからず苦渋を舐めることになります。
なぜなら自分のブログで偉そうなことをつらつら書いていますが、そのほとんどは自分に向けた、自戒の言葉だったりするからです。
「俺はできているからこうしている!こうするべき!」なんていうスタンスであれば何のストレスでもないのでしょうが、書いている言葉の9割くらいは自分に刺さる。こうあるべきなのに、何もできてないなぁと思って凹んでしまうことも数えきれないほどあるんです。
だけども、自分が理想とする信念は常に持ってなきゃならない。
門馬師範から指導員としてまず教わったのは「信念にこそ人はついてくる」ということでした。信念を持たない指導員には誰もついてこない。
となれば、当時、福島西道場(現 福島佐倉道場)の指導員を引きうけたいと考えたとき、私がはじめて取り掛からなければならないのは「何をしたいか」を考えるのではなく。「どんな道場にしたいのか」という、その理念・目的でした。
道場を預かるということは、門下生を預かるということ。その道場の理念を決めるとき、「自分ができてる・できてないこと」なんて考慮すべきではありません。ちっぽけな自分のできている範囲から理念を決めてしまうと、その時点で伸びしろなんてたかがしれたものになってしまいます。
何か大掛かりなことをするとき、まず私は目的の設定で相当悩みます。目的を決めることは、何を置いても大事な至上命題だからです。
実際の当時のメモを簡単に図にしてみました。
何か大掛かりなことをするとき、まず私は目的の設定で相当悩みます。目的を決めることは、何を置いても大事な至上命題だからです。
実際の当時のメモを簡単に図にしてみました。
目的を正しく設定して、はじめて具体的な行動に移れる。 |
目的が正しく設定されることによってはじめて、そのための戦略・戦術が、次にとるべき具体的アクションとして落とし込まれていくのが分るかと思います。だから大事で、悩むのです。
「門下生が100人いる道場にする」という目的を設定したならば、そのための戦略、戦術も当然変わってきます。
ですが、門下生を100人いる道場にした後はどうなるでしょうか?持続性も発展性もないため、人数を目的に置くことはやめました。
大会の実績を残せる道場?行事にたくさん参加して盛り上がる道場?いろんな形があるかと思いますが、それから何を重視して選び取るのかが指導員の信念なのだと思います。
人数も大事、実績も大事、行事参加も大事、それらによる盛り上がりも大事。その中でしか学べないことがたくさんあります。
じゃあどうするか?となったときに、そのすべての結果として黒帯という一つの到達点があるのだと気付きました。
目的として「黒帯を育成できる道場」とすれば、その過程で一緒に頑張れる仲間をつくるための道場の人数も、試合も、合宿も、行事も、心の修行も。そのすべてのことを網羅できると思ったのです。
具体的に目的を持つと、そこから逆算してやるべきことを見出すことができます。逆に目的を持っていない、あまり深く考えずに漠然としすぎていると積み上げていくことしかできなくなり、結果として低い到達点で終わってしまうことがほとんどです。
【ゴールからやるべきことを逆算できるメリット】 |
右の図のように、目的(赤いマーク)をしっかり持っていれば、その過程の途中で多少のことがあっても、方向性だけはしっかりしているので迷わず進むことができます。
多くの人数をまとめるとき、たとえ答えがわからない、その答えに不安があったとしても、リーダーは「こっちだ!」と言い切って全員をまとめて突っ走らないといけません。
けれどその走ってる途中は「やべー…、間違ってたらどうしよう…。まぁいっか、そのときはそのときだ!」と、迷う自分を振り切ってでも引っ張っていく必要があります。間違ってたときはその責任をとればいいだけです。
そう考えるとリーダーって損な役割のように思えますよね。でも実際そうです。多少損な役回りくらい引き受けなきゃ誰もついてきやしません。
ただ、無鉄砲にみんなで奈落の底に堕ちていくわけにもいかない。
だから、
「ここの地点が正解かはわからない。でもこっちの方向に走るのは間違いではないはずだ」と自分の中で迷わず決断を下すために、目的・理念といったブレない答えを常にもっている必要があるんです。
そんな高すぎるところにあるものだから当然、今の自分と比べてみれば、できていないことや、自分が未熟なことが多すぎる。
そして何か、考えなり意思表示をする以上、それが誰にも刺さらないものであっては意味がない。そんな中で、主に自分自身に刺さっているんです。痛い痛い。
書いて苦言を頂くこともしばしばなこのブログ。でも、預けていただいている門下生と一緒に突っ走るのに、ゴールがふらふらしてては元も子もありません。自由自在に動きまくるゴールポストに戸惑っている人がリーダーの道場に、お金払ってまで子供を預けたいとは思わないでしょう。
理念として掲げた「門馬道場の黒帯を生み出せる道場」。齋藤香代先生が先陣をきってくれ、今年か来年にはまた新たな黒帯が誕生するかもしれません。でも黒帯を出した道場になることが目的ではないのです。
黒帯を目指せるような道場であり続けること。
ブログも、自分が目指している目的とそのための考えのあれこれを知っていただくための手段の一つとして書いているのですが、自身を戒めると共に方向性を誤ってないか確認するための機会でもあります。
いやいや、だから凹みますね。苦痛は否めません。
でもこの痛みこそが、自分が担当する道場をあるべき姿に導いてくれるって確信してるんですけどね。
ブログも、自分が目指している目的とそのための考えのあれこれを知っていただくための手段の一つとして書いているのですが、自身を戒めると共に方向性を誤ってないか確認するための機会でもあります。
いやいや、だから凹みますね。苦痛は否めません。
でもこの痛みこそが、自分が担当する道場をあるべき姿に導いてくれるって確信してるんですけどね。
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福島県の極真空手なら!
武道教育を実践する門馬道場へ!
【福島佐倉道場】 火・土 19:00~20:30
土 15:30~17:00
福島市佐倉下上谷地39-1
【福島霞町道場】 木 19:15~20:45
NCVふくしまアリーナ
ほか県内全域に道場あります!!
TEL:0248-42-5335
国際空手道連盟極真会館
世界総極真
NPO法人極真カラテ 門馬道場
師 範 門馬 智幸
指導員 山名慎一郎
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