2022年11月18日金曜日

セミナーのトリセツ

 未だに「日帰りセミナー」の呼称に慣れず、思い入れから「合宿」と言ってしまいます。
 クリスマスの気配が忍び寄り、今年を終えるため、また新年を迎えるための準備に入る時期がきました。

 今年は年が明けるとすぐに冬季日帰りセミナーが開催されます。後ほど案内をお送りますが、その前にどうしても伝えておきたいことがありました。

 門馬道場のセミナーは夏と冬の年2回、1月と7月の3連休ときまった日程で行われます。コロナ禍になる前は日帰りのコースはなく、みんなで稽古してみんなで宿泊するという形でした。
 現在はコロナの関係から、宿泊できない門下生たちにも間口を広げるため、日帰りでのコースも開設しています。


 ところで、門馬道場では昇級の規定に「合宿参加」が条件として設けられています。具立的には6級(黄色帯)を取得するまでに2回の参加が必要となっています。

 昇級の条件となっているのは、先輩になるために必要なことを学ぶ機会になっているからです。空手については師範から直接指導を受け、しかも集中的に長時間取り組むことで道場ではできないようなところまで深堀りして高度なことまでも行います。

 それだけでも重要なのですが、それだけに留まりません。昇級すると必然的にある人からは先輩といわれるようになるとともに後輩ができるのですが、何をもって先輩というのか。

 一つは空手の技術であり、強さです。しかしながらそれだけではなく、自分が武道家としての手本を示すことができると共に、後輩の手助けをしてあげられること。自分の強さや技術だけでは誰もついてこないし、慕われることもありません。

 セミナーでは班を組み、稽古時間以外の全てを共に過ごします。その中で中・上級の先輩は自分のことはこなしつつも、後輩を指導し、助け、班をまとめあげて団体行動をすること。後輩は先輩の手を借りながらも、自分のことを自分でできる生活態度を学んでいきます。

 白帯・オレンジ帯さんでははじめて参加した人は、セミナーの勝手がわかりません。でもそこを先輩たちがフォローしてくれます。助けてもらった経験があるからこそ、右も左もわからなかった門下生が先輩になったとき、後輩に手を差し伸べることができ、慕われる先輩へと成長していくのです。

 その意味において中級以上の帯については、合宿は審査の一部。合宿に参加していないというのは審査の一部(それも核心的な部分の一つ)を受けていないのと同等なのです。そのために参加が必須なのであり、参加しないと受けられない、というのは曲がった捉え方に他なりません。

 

 その大事さゆえに、「黄色帯になるまでに2回参加」という条件はもはや形骸化しており、「毎回必ず参加」という先輩がほとんどになっています。そうして道場の内外でつながりを深めることで、そのあとの辛い空手道もがんばって歩むことができるのだと思います。

 しかしながら、現在は日帰りコースもあります。そして日帰りコース参加でも合宿参加とみなし、昇級のための条件クリアとなります。この点がとても悩ましい。


 無理強いはもちろんできないですし、まだ参加に躊躇する白帯さんにとっては参加できる大きなきっかけになります。一方で中級や上級は、先輩として大事なことを学ばないままなれるのだろうか。そこは私の指導力の問題だろ、と言われれば確かにそうなので、私はこういった機会で伝えていくしかないのです。

 こういった主旨があるから、それを踏まえて是非参加を検討してほしい。

 泊りでは難しくても、日帰りなら。そんな参加も大歓迎です!まずは参加してみて空気を感じてみてください。

 ただ、ほぼ9割の日帰りコース参加者が口をそろえて言います。「泊まればよかった」。
そしてその次の合宿では「初めての泊りだね、きついけど楽しいから頑張ろう!」と声をかけるケースがほとんどです。


 それはそうです。全道場から門下生や先生が集まるのですから見ず知らずの人たちの中。日帰りであれば、稽古して帰ります、で終わってしまいます。でも宿泊のある意味本番(?)は稽古が終わってから。

 みんなで大きなお風呂に入って、みんなで食事を食べ、部屋でみんなで遊んで夜更かしし、みんなで指導員に怒られて、次の日の稽古に向かっていく。そんな3日間が思い出にならないわけがありません。


 けど文章で読んでみてもなかなかイメージが湧きませんね。そこで、合宿では参加者たちの思い出づくりと、これから合宿参加を考えている人のためにダイジェストムービーを作成していました。(現在はコロナ禍のためお休み中です)
 こちらは毎回カメラを持って回って、稽古の合間などに撮影しています。ちなみに稽古中の様子は職員の先生が撮影してくれています。音楽2曲分なので、ぜひご覧ください。



 どうでしょう?辛い稽古がたくさんある中での生活ですが、みんな楽しそうに見えませんか?この門下生たちの笑顔が充実を表しているように、私には思えます。

 現在、ダイジェストムービーはお休み中ですが、前回の合宿では部屋周りの様子を香代先生とインスタグラムでライブ配信しました。子供たちの様子がわかって大好評でしたので、今回も何か考えております!


最後に。もちろん我が子はかわいいです。けれど、親はいつまでも子に寄り添って守ってあげることはできません。いずれ先にこの世から去るときが来るのだし、そのあとは、こどもは自分の足で歩んでいかねばなりません。
 その力をつけるためには、教育の過程のなかで、あえて寄り添わないことも必ず必要になります。

 空手修行はもちろんのこと、人間力とでも呼べるものを育てるのに合宿は非常に重要な行事であると私たち指導員は認識しています。そのため、よほどのことがない限りは、今回も、そしてこれからずっと先も合宿の日程をあけるために調整し、本番に万全の体制で臨みます。

 もちろん小さいお子さんや白帯の門下生の参加も大歓迎です。むしろ!初めにこそ、一度空手漬けの生活を送ってみてください。大きく今後の空手の捉え方が変わると思います。


 保護者のみなさまにおかれましては、セミナー・合宿の主旨を斟酌の上、ぜひご検討いただけると幸いです(^^) わからない点や不安な点は、各道場の先生方にお気軽にお尋ねください。


 合宿が終わって迎えにきたとき、きっと初めて参加した門下生の保護者さんはびっくりすることでしょう。一回りも二回りも成長した姿をお見せできることを、指導員一同お約束いたします。






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【福島佐倉道場】 火・土 19:00~20:30
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福島市佐倉下上谷地39-1

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ほか県内全域に道場あります!!

TEL:0248-42-5335

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NPO法人極真カラテ 門馬道場

師 範 門馬 智幸
指導員 山名慎一郎
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