2022年12月2日金曜日

勉強か、空手か

  私が担当している道場は、「勉強は絶対に大事だから空手と同じくらい頑張れ」というスタンス。今週、火曜日の訓話の中で話したことがあります。

「三角関数、微積、そんなもの人生に必要ない。そう思っているのならば、それで済むレベルの人生を送ってるってだけのことだ」



ともすれば、学校での成績が良くなきゃだめだ、なんて矮小な意味にとられかねませんが、そのあとに本当に伝えたかったことを話しました。


勉強は、ものの見方に繋がり、自分の世界を広げてくれるものです。

世のなかをテレビ番組やネット記事の内容通りにしか受け取ることができない人がいる。


一方で、数字で読み解ける人もいれば、英語で学術界最新の情報を参照できる人もいる、言葉の裏に潜む心理を読み解ける人もいるし、過去の歴史を照らし合わせて行く末を予見できる人もいる。

勉強していると一つの物ごとを多角的に見れるようになり、立体的な理解へとつながっていきます。


そしてこの勉強っていうのは、確かに国数英のような学校で習うものも大事なのですが、「武道的なものの捉え方・考え方」というのも、学校では教えてくれない大事な、みんなの武器になる技術だと確信しています。


物事を決断するとき、絶対に精神論は必要。だけど、精神論だけでは絶対に足りない。いろんなものの見方をして、解釈し、それに対してこうだと自分なりの答えをだす。その上で、「絶対に大丈夫だ」と精神論で最後の背中を押す。


だから私は精神論は絶対に必要だと思うけども、精神論だけの人は信用しない。

なんだか言葉きついかもしれませんが、みなさんに身近な例を挙げてみるとワクチンでしょうか。

医療はEBMといって、エビデンス(証拠)に基いて行われます。ワクチンの副反応や死亡するケースがときおりニュースになりますが、精神論だけで接種をゴリ押しする医師よりも、実際の数字とリスクを示したうえで「これくらいの確率だったら、私だったら無視して打って問題ないと思います。そっちの方がメリットが大きいとので」という人だと、どっちを信用したくなるかっていうのは分かりやすいのではないでしょうか。

※ワクチン接種を推奨するものでもなく、あくまで例示です。


いま紛争に見舞われているロシアやウクライナ。
どちらかの正義がどちらかにとっての悪になるよう、物事には必ず側面が存在します。画一的なものの見方に終始するのか、多角的に見てベストだと思うものを選び取り決断するのか。勉強はその意味で人生の質を左右するし、武道修行は、そのモノの見方に直結します。

その意味においての勉強は机にかじりつくだけのものではなく、本を読んだり、旅をしたり、人の話を聞いたり、心構え次第でどんなことも勉強にできます。音楽や芸術に触れることで、自分のアンテナの感度を高めることもできるでしょう。いろんな経験を勉強にするために、学校で習う科目が基礎という意味で大事になる。


ゆえに私にとって勉強を頑張ることも、空手を頑張ることも、どちらも大事でしっかり取り組むべきもの。それは相対立したり、二者択一を迫るものではなく、しっかり両立できるもなのです。


ということで!これから受験が本番を迎えるみんな、頑張ってください!いまは勉強嫌で辛いかもしれないけれど、それはみんなを支えてくれる大事な「生きるための力」になるものです。


そしてストレスが溜まったときはいつでも道場にきて発散するんだよ!勉強も空手もどちらも。どちらかを頑張るから一方をやめる、なんていう小さな世界ではなく、大きく育ってほしいなぁと思います。





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