一つ、暴力を恐れるな
一つ、金の奴隷になるな
大山倍達(雑誌「週刊大衆」インタビューより)
なぜお金の奴隷にならない、なんて言葉が出るほど、みんなお金が好きなのか。それは乱暴に言えば、価値があるからでしょうか。
ところが、国民を救うための学問である、経世済民、経国済民。いわゆる経済学においては、必ずしもそうではなかったりします。
経済学における「価値」には、大きな2つの学説があります。古典派が提唱した労働価値説。どれだけ手間暇がかかってるかで価値が決まるというもの。そして、新古典派が提唱した効用価値説。どれだけの満足度が得られたか、効用があったかで価値が決まるというもの。
お金というのは、その価値という結果を示す共通の指標のようなものに過ぎないと捉えます。
例えば、目の玉が飛び出そうなダイヤモンドが、銀座とかの高級なお店で数億円で売られていたとします。ポンと購入できるような富豪もいるかもしれませんね。
けれどこれが、銀座ではなく、吹雪で閉ざされた山奥のロッジだったとしたらどうでしょう?通常は数億の価値があるものでも、そこでのダイヤモンドの効用は、1個のおにぎりより少ない。こういった極端な状況では、ダイヤモンドより、おにぎりの方が効用があるため、価値があるという状況になります。
当時、大学の講義で聞いたときは「うーん…」と思ったものの、大人になって、社会に出て、その意味が少しだけわかったように思います。
結局、お金自体の価値なんかよりも、それをどう使うかの方がよほど大事だということ。
例えば、お酒を飲むためにお金を使うにしても、気の置けない友だちとただ楽しく飲むのと、今後の人間関係を築くために酒を酌み交わすのでは、大きく効用が異なります。もちろん、人生を円滑に生きていくためには、友だちとただ楽しく飲むのも大事ですよ。ただ、その結果や効果は、違ってくるということです。
趣味に費やすお金もいいですし、旅で自分の見識を広げる使い方もいい。明確な意図や意思をもってお金を使うのならば、それは自分のためであれ、他人のためであれ、組織・会社のためであれ、それなりの効用が得られるのだと。
お金の奴隷になるな、という言葉は、お金に使われるような人間になるな、と言っているように私には聞こえます。
あくまでお金は使うものであって、それを求めることに腐心しすぎたり、それにつられたり、そのために人を陥れたり。生き方の主体性をお金に譲るな、っていう話であって、お金そのものの価値を否定した言葉ではないんですね。
思えば、極真会館だってそうです。大山倍達という空手家1人が幸せになるだけなら、そんなにお金はいりません。ただひたすらに道を極めればいい。けれど、周りも幸せにしようとしたからこそお金は必要だったわけですし、その結果、いまも世界にこれだけの規模で普及しているのです。
効用価値説という言葉を紹介しましたが、この考え方の弱点は「価値が個人の主観に大きく依存する」ということ。一概に何が正解か、なんて言えないんですね。
趣味にお金を費やす人もいれば、個人のスキルや知識を磨くことに費やす人もいる。そして、何よりも。理屈は全く分からないけど、お金が集まる人(稼いでいる人)ってのは、その使い方も、時間の使い方も上手いっていう共通点があります。
私たちの師範だって、どれだけ道場にお金を使って、その一方で3つの法人回すほど時間を利活用できていますからね。
お金と権力は似ていて。いろんな組織で権力ってものを見てきましたが…。中には「借りた虎の威なら、その使いかたも学んどけよ」って思うことも少なくありませんでした。
お金の奴隷にならない。そのために、お金を何に、どう使うか。そこには、時間という有限な資源も大きくかかわってきます。
お金の奴隷にならない。そのために、お金を何に、どう使うか。そこには、時間という有限な資源も大きくかかわってきます。
ありふれた言葉かもしれませんが、その含蓄は生き方にも関わる、大事なものに思えてきますよね。
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